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ジブリ映画「耳をすませば」の舞台になった街、聖蹟桜ヶ丘をお散歩する聖地巡礼コース

お散歩・行楽

ジブリ映画「耳をすませば」の舞台になった街、聖蹟桜ヶ丘をお散歩する聖地巡礼コース

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物語の舞台になった場所を実際に訪れて、作品への理解を深めていく「聖地巡礼」という推し活があります。 大人になってからはロケーション巡りをする機会はあるものの、子供の頃に見た作品のモデルになった場所をいま見に行ったら、どんな体験になるんだろう…と想像しました。 1995年に公開された宮崎駿監督作品、スタジオジブリの「耳をすませば」をご覧になったことはありますか? 読書好きな中学3年の少女と、ヴァイオリン職人を目指す少年が出会い、夢への道を進んでいくストーリーです。 当時、主人公と同じ年齢だった私は「東京の街を電車で移動して、不思議な体験や知らないお店や人との出会いがあって、すごいなあ。」と思って見ていました。 今回はその舞台となった聖蹟桜ヶ丘で、主人公の雫の追体験をしていくようなコースです。 途中、ステキなカフェやおしゃれな洋菓子屋さんにも立ち寄ってみようと思います。

昼 からスタート!

Good Afternoon!
Good Afternoon!

01

【13:50】「聖蹟桜ヶ丘駅」西口からゆっくりめのスタート

【13:50】「聖蹟桜ヶ丘駅」西口からゆっくりめのスタート
聖蹟桜ヶ丘駅

「耳をすませば」で、主人公の雫ちゃんが聖蹟桜ヶ丘に勤めているお父さんに届け物をするエピソードで有名な駅です。 ジブリ映画は制作時にさまざまな場所でロケハンをしていて、いくつかのイメージを再構成して、リアルでありながら幻想的な場面を作っていくところが特徴的です。 主人公の雫がいたのと同じ場所に、時を超えていま自分が立っているかと思うとドキドキしてきました。 ちなみに、作中では「杉の宮駅」となっています。

特徴的な駅名について、調べてみました。 その歴史は古く、大正時代に「関戸駅」として開業。 その後、昭和になってから天皇陛下が訪れた場所を意味する「聖蹟」に、桜の名所「桜ヶ丘」が合わさって、「聖蹟桜ヶ丘駅」になったそうです。 「関戸」は現在も地名となっています。
映画では北口ですが実際には北口はなく、西口がそのモデルとなっています。 電車内で出会ったぽっちゃりした不思議なネコと雫は、この改札を出ていきます。

02

【14:00】西口駅前の「青春のポスト」にカードを投函してみる?

【14:00】西口駅前の「青春のポスト」にカードを投函してみる?
耳をすませば 青春のポスト

西口を左側に出てみると、アンティーク調のポストが目に入ります。 「耳をすませば」に登場するアンティークショップ「地球屋」をモチーフとしたポストです。 作中に登場する自転車が建物に立て掛けてあったり、建物の中もしっかりと作られています。

「青春のポスト」のそばに「聖蹟桜ヶ丘散策マップ 訪問記念スタンプ」と案内が貼ってありました。 京王聖蹟桜ヶ丘SC A館の2階エレベーターホールに「観光案内マップ」と「スタンプを押せる散策マップ」がありました。 青春のポストの説明に「郵便ポストではありません。『青春を見守るポスト』です。あなたの夢や目標を、カードに書き綴って投函してください。」とありました。 配達などはされないのですが、夢や願い事の後押しをしてくれるポストのようです。
スタンプを押した後「京王アートマン」の文具店でメッセージカードを買ってみました。 もし夢や願いが叶ったら、今度は報告のカードを投函するようです。 そんな日を思い浮かべながら、書いてみました。
再び「青春のポスト」に。 子連れのお母さんや、同じくファンの方々が写真を撮っているのを待って、いよいよ投函です。
普通のポストより投函口が小さめで、ハガキサイズの半分ぐらいのカードがちょうど良さそうでした。 名刺サイズぐらいのカードや、一筆箋を折り曲げて投函してもいいかもしれません。
商店会連合会さんや有志のファンの方々が設置されたそうです。 ポストを通じてその想いが広がって、多くの方に届けばと思います。
窓を覗いてみると、作中に登場する紳士的なネコ「バロン」と目が合いました。 その奥にも何かあるので、ぜひ実際に近くで見てみてください。

03

【14:20】「おむすびカフェくさびや」でくつろぎのランチ

【14:20】「おむすびカフェくさびや」でくつろぎのランチ

聖蹟桜ヶ丘駅から、徒歩5分程度の大栗川のそばにあるカフェです。 手作りのおむすび、おかずやスープ、スイーツなど。 古着の販売や、アート作品の展示、コワーキングスペースとしても利用できる、人やカルチャーのつなぎ目、「くさび」になっているお店です。

街路樹の豊かな駅前の「さくら通り」を抜けると、ひらけた場所に大栗川が見えてきます。 橋を渡らずに左手に川沿いを行くと、白を基調とした明るい雰囲気のお店が現れます。
店先で、本日のメニューをチェック! ゆっくりめのランチでお腹がペコペコなので、ボリュームがありそうな「MOG MOG SET(モグモグセット)」1,000円(税込)に決めました。 選べるおかず、好きなおにぎり2種類、選べるスープ、サラダにピクルスがついてくるようです。
定休日、営業時間は事前にお店サイトやInstagramで営業カレンダーをチェックしてみてください。 ボードゲーム会や、居酒屋メニューが豊富な日など、イベントもあるようです。
扉を開けると、バリエーションに富んだメニューのショーケースがありました。 セットのおかずでしらあえを選び、 おにぎりはとろろ昆布に包まれた「緑のムック」と、きゅうりとサーモンが色鮮やかな「カッパの川流れ」を選びました。 とっても魅力的なネーミングです。 スープは旬ということで、たけのこにしました。
大きな窓からの光が明るいテーブル席。 奥はモニターが置いてあるコワーキングスペースです。 手前にはハンドメイド作品や、フリーペーパー、ショップカードなどが並べられています。
窓際の席には、ラスカル。 お店の方が、あらいぐまラスカルが好きなのかなとこの時は思っていたのですが、 もっと深い理由があることを、この後に知ることになります。
カウンター席の前には、雑貨やテーブルゲーム、お酒などが棚に並んでいました。
コミック、音楽、文学、実用書、画集などバリエーションあふれる本棚です。 「耳をすませば」の絵コンテ集もあります。 どっぷりサブカルチャーに浸かった時間を過ごせそうです。
入り口左手には古着屋コーナーがあります。 「manège TOUR」という名前で、カフェとは別に衣料品だけのInstagramのアカウントがあるそうです。 普段使いから個性的なデザインのものまで、見ていて楽しいラインナップです。 子供服も少しありました。 カーテンを閉めれば試着もできます。
「耳をすませば」のポスターが2種類。 自転車を漕ぐ少年、天沢くんの声優は子役時代の高橋一生さんだそうです。
まだまだ店内を見ていたいところですが、いい香りがしてきました。 スープはお出汁がきいていて具だくさん。 ピクルスは甘みと酸味のバランスが絶妙でした。 しらあえとサラダはボリュームがあり、メインのおにぎりも食べ応えがありました。 野菜や海産物、タンパク質をたっぷり摂れて、とってもヘルシーなお昼ご飯でした。

04

【15:00】階段、急カーブ、長い坂が続く「いろは坂」を登る

【15:00】階段、急カーブ、長い坂が続く「いろは坂」を登る
桜ヶ丘いろは坂

いろは坂といえば日光が有名ですが、ヘアピンカーブが続くこの桜ヶ丘いろは坂も圧巻でした。 映画では急カーブを曲がってくる車と、そのすぐそばの横断歩道を渡る主人公にヒヤヒヤするシーンが見所です。 実際の場所は、さすがにカーブから離れたところに横断歩道があるので、ご安心ください。 坂の途中には「いろは桜公園」があって、一休みできます。

大栗川を渡る霞ヶ関橋を越えると、いろは坂の入り口です。 緩やかながら、長い坂道が続いていきます。
「くさびや」でテイクアウトしたおにぎりを、川辺で食べるのもいいなあと思ったりしました。
「金比羅神社410m」の表示の下に、「いろは坂の頂上あたり 頑張って!!」と添えられています。 金比羅神社も映画の重要なワンシーンで出てくるので、後ほど登場します。
ニュータウンに続く道なので住宅も多いです。 お住まいの方が「ここに住んでいると、年配でも足腰強くなるのよ。」と話していらっしゃいました。
駅前でもらった地図でいろは坂を見てみると、見事な九十九折(つづらおり)です。 桜のマークがあり、桜の時期はまた違った表情になるのだと思いました。
途中に、鮮やかな手作りのベンチが設置されていました。 ベンチには「ココでやすんでね」の文字と、 そばの看板には「あなたのやさしさは、これに座った人だけでなく、これを見たひとにも伝わります。こんなやさしさが桜ヶ丘に広がると、うれしいです。(一ノ宮のジーサン20230427)」と書かれていました。 ベンチの文字やイラストから察するに、とても若い年齢の方が作ったのかなと思いました。 看板はごく最近の日付で、おそらく年配の男性がこのベンチを作った人へのお礼と周りへのメッセージを伝えているのかもしれません。
不意に長い階段が現れて、躊躇していると…。
足元にラスカルのマンホールを見つけました。 カフェにもラスカル、ここにもラスカル。 偶然ではなさそうなので調べてみると、聖蹟桜ヶ丘には5ヶ所にラスカルのマンホールがあるようです。 世界名作劇場シリーズなどを制作した「日本アニメーション」の本社スタジオがこのいろは坂からほど近い場所にあるのだとか。 宮崎駿監督は、日本アニメーションの前の瑞鷹エンタープライズでアルプスの少女ハイジを制作していたので聖蹟桜ヶ丘周辺には詳しく、きっとその風景を「耳をすませば」の舞台にしたんだ…と一つに繋がりました。
この横断歩道を渡ると「いろは坂桜公園」です。
葉が生い茂って「いろは」までしか読めませんが、確かに公園の看板です。
ベンチと水飲み場と、レンタサイクルが設置してあるシンプルな公園。 映画ではここに雫のお父さんが勤務する図書館が建っていました。 まるで図書館の跡地が公園になったような、創作と現実が入り混じった不思議な感覚になりました。
公園から見た駅方面です。 眼下に街が広がっていて、登ってきた道のりを感じます。
公園の先、松の木を巻き込むように急なカーブが現れました。 自動車やバスが慣れた感覚でぐいぐい曲がっていく様子は、壮観です。
歩行者の安全のためか、カーブに歩道はなく途中に階段があることで、分離されています。
振り返ってみると、ダウンヒルのコースのような角度のカーブです。
最後の階段の手前に「金比羅神社 階段上・左側」と案内があります。 ここを登れば、いろは坂はクリアです。

05

【15:30】「金比羅神社」を参拝

【15:30】「金比羅神社」を参拝
金比羅宮

序盤の中学生らしいエピソードの一つの場面が、この金比羅神社です。 右手に赤い「恋のおみくじ機」があります。 意外とコンパクトに感じたので調べてみると、建立された当時は今より規模が大きかったようです。1958年に火災があり、建物が焼失。その後、都市開発に伴って60メートルほど移動して今の場所に再建されたそうです。

ビビッドな3色カラーが目を引きます。 この辺りは鎌倉時代に、北条家と新田軍の戦があった場所と言われているそうです。
ここに2人は座っていたと思うと、同級生との思い出の場所のようで、初めて来た場所なのに懐かしい気持ちになります。
恋みくじの隣の看板には、映画のこの場面での説明がされているので、未視聴の方はちょっとネタバレにご注意かもしれません。

06

【15:40】天守の丘のモデルは関戸城跡の「天守台」

【15:40】天守の丘のモデルは関戸城跡の「天守台」
関戸城 天守台跡

鎌倉幕府が関所を設置、1333年の関戸の戦いの後に関戸城が築城されたそうです。 現在あるのは関戸城跡の標柱と、階段です。 作中では少し変えて「天守の丘」と表記されていました。 映画ではここを駆け降りていましたが、階段の長さや雰囲気が少し異なります。 先ほど登ってきた、いろは坂の長い階段とこの天守台の階段を組み合わせたのが、作中の階段だというのが定説のようです。

その高さと見晴らしの良さから、戦局の異変を知らせる狼煙を上げる、通信拠点だったとも言われているようです。 城跡ながら、周辺の変化によって地形が変わるなどして、その面影はそれほど残っていません。
こうしてみると、映画の階段ほど長くないのがわかります。 地図を見ると銀杏の葉っぱのイラストがあり、秋頃には景色の変化が楽しめそうです。
この周辺で一番高台になっているようで、どこまでも見渡せる開放的な風景が広がります。
桜色の可愛いバスを見かけました。

07

【15:50】地球屋があるとされる「桜ヶ丘ロータリー」は珍しい環状交差点

【15:50】地球屋があるとされる「桜ヶ丘ロータリー」は珍しい環状交差点
桜ヶ丘ロータリー

5本の道路の中心にある「桜ヶ丘ロータリー」は信号のない交差点です。 環状交差点(ラウンドアバウト)は海外では見かけたことがあるのですが、日本には少なく、都内ではとても珍しいのだそうです。 ここに、作中に登場するアンティークショップ「地球屋」があるという設定です。

天守台から桜ヶ丘浄水所を過ぎて直進していくと、郵便局が見えてきてその先にドーナツ型の植栽が現れます。 「桜ヶ丘ロータリー」です。
交番も物語の中に登場しそうな外観です。
集会所や商店街が、周辺を囲うようにして並んでいます。
映画の位置関係では、ちょうど赤いひさしのあるお店のあたりが、地球屋です。 モデルになったとされる喫茶店は閉店されたそうで、今はカフェダイニングが営業しています。 丸い道路は、車が時計回りのみに移動できる一方通行です。 徐行でぐるっと左折で交差点に入り、また左折で交差点から出ていく仕組みです。

08

【16:00】耳をすませばがいっぱいの「ノア洋菓子店」で「耳すまサブレ」を

【16:00】耳をすませばがいっぱいの「ノア洋菓子店」で「耳すまサブレ」を
ノア洋菓子店

1975年創業の老舗洋菓子店です。 外観から分かる通り、耳をすませばファンを温かく歓迎してくれるお店です。 名物「耳すまサブレ」があると聞きました。

お店に入ると店内には主題歌の「カントリーロード」が流れ、イラストやグッズがたくさん並んでいました。 店主さんが「耳をすませばでいらっしゃったの?」と声をかけてくれました。 耳すまサブレは味が2種類あり、プレーンと塩サブレ。 724円(税込)です。少し迷いましたが、プレーンにしてみました。
テラス席があるので、アイスコーヒー275円(税込)を買って、軒先でサブレを食べてみようと思いました。 ケーキも美味しそうで、気になります。
バロンと、恋人のルイーゼが並んでいて、嬉しい限りです。 上映当時は、今のようにグッズがたくさん出ていなかったので、こんなにたくさんあって驚きました。
ドワーフの王とエルフのイラストの缶、ミニフィギュア、グラス、バロンの置き時計など、貴重なアイテムの数々です。
刺繍ハンカチ、雫役の本名陽子さんのサイン、ポスターなど。
サブレには、ヴァイオリンと「耳すま」の型が押されています。 優しい甘さと、ホロホロとした食感がブラックコーヒーにぴったりでした。
テーブルは2つで、それぞれ2人ずつ座れます。
スタンプはこちら。 日曜祝日がお休みのようで、お店のTwitterなどを確認されてからの来店が良さそうです。 もし、お休みだけどスタンプを押したいときは、近くのダイニングでもスタンプを押せるようです。

09

【17:30】「桜ヶ丘四丁目」バス停から「聖蹟桜ヶ丘駅」へ

【17:30】「桜ヶ丘四丁目」バス停から「聖蹟桜ヶ丘駅」へ
桜ヶ丘四丁目(バス)

ロータリーにバス停が2つあり、主に聖蹟桜ヶ丘駅行きと、京王永山駅行きになります。 運賃は220円です。

「定期的にバスが来るので、買い物や通勤など生活しやすいです。」と近くにお住まいの方が話していました。
もし可能であれば、左側の一番前の座席がおすすめです。 なぜかと言うと…。
いろは坂の下りが、迫力満点だからです! ちょっと足を床に踏ん張るぐらいの気持ちが必要です。
曲がりきれるのかなと一瞬思ってしまうカーブや、景色の良さを味わえます。
頑張って登った坂道、階段の道のりも一瞬で爽快感があります。 10分ほどで、到着します。

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【17:50】「聖蹟桜ヶ丘駅」到着

【17:50】「聖蹟桜ヶ丘駅」到着
聖蹟桜ヶ丘駅

バスターミナルに到着します。 そのまま中から東口改札に向かうのが便利です。 一旦外に出るときは西口も近いです。

ちなみに、電車の接近メロディーは「カントリーロード」でした。 映画の世界と現実世界をを行ったり来たりした散策コースを振り返りつつ、音色に耳をすましていました。 ※このコースは2023年5月30日に行ってきました。
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聖蹟桜ヶ丘