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府中の秋の風物詩!大國魂神社 秋季祭「くり祭り」で行灯と山車に魅了され、和食屋で余韻に浸りながら乾杯するおでかけコース

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府中の秋の風物詩!大國魂神社 秋季祭「くり祭り」で行灯と山車に魅了され、和食屋で余韻に浸りながら乾杯するおでかけコース

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府中の秋の風物詩、大國魂神社の秋季祭「くり祭り」。毎年、9月27日と28日に行われるこのお祭りでは、大國魂神社の参道沿いに約260本の行灯がともされ、府中のシンボル「けやき並木」には山車が出て府中駅前は幻想的な世界になります。 今日はその光景を一目みようと「府中駅」で友人と集合。まず「大國魂神社 」にお参りして、参道の花笠や行灯を楽しみます。次にくり祭りを盛り上げる「江戸の里神楽」を境内にある「神楽殿」で鑑賞します。その後、行灯のあかりに癒されながらけやき並木に向かい、続々と集結する各町会の山車を見物したら、神社近くの「灯火」で乾杯。秋の夜長を楽しむお祭りコース、さあスタートしましょう。

夕方 からスタート!

Good Evening!
Good Evening!

01

【16:00】「府中駅」スタート

【16:00】「府中駅」スタート
府中

京王線「府中駅」は特急から各駅停車までの全ての種別が停まります。新宿駅からは特急で20分、乗り換えもなくとてもアクセスの良い駅です。今日は「府中駅」南口から出発です。

改札はホームの下にあり、駅構内には「京王観光」がある他、今年リニューアルした京王府中ショッピングセンターなど駅直結の商業施設も複数あり、生活するのに便利そうです。

02

【16:10】「大國魂神社」に参拝

【16:10】「大國魂神社」に参拝
大國魂神社(武藏總社六所宮)

東京五社の一社「大國魂神社」。駅からは神社に通じるけやき並木を通って、徒歩5分で「大國魂神社」の大鳥居に到着しました。 このけやき並木は、府中のシンボルのひとつらしいですよ。 国指定天然記念物「馬場大門のケヤキ並木」と言われている立派な並木道は、歩いていて気持ちがよく爽やかな気分になります。 「大國魂神社前」の交差点まで来ると、通り向こうに参道が見え、すでに出店が賑わっています。

参道沿いには出店だけでなく、花笠と行灯が飾られています。 「かわいい花笠。」 「その下に行灯があるでしょ、日が暮れる頃、行灯に火が入れられるらしいよ。きっと素敵な光景が見られるだろうね」
行灯の上に飾られた花笠は紅色と紫色の2色。 「日本らしい色合いだね」
出店にひとつだけあった栗のお店。 こんもりと盛られた栗は、まさに秋の実りを感じる光景です。 くり祭りの由来は、昔、この辺り、武蔵野台地は栗の名産地だったそう。その栗を徳川家に献納するようにもなり、くりの収穫時期と太々神楽の時期があいまり、お祭りが行われるようになりました。
まずは参拝前に手を清めます。
「この奥が本殿だよ。」 「入ってみよう」
本殿にはたくさんの人がお参りしていました。観光に訪れたと思われる海外の人も、そこかしこに。 「神社とかお寺に来ると、日本らしさを感じるよね」 「特に今日はお祭りだしね!楽しもう!」
本殿の奥にある「松尾神社」。 この辺りは、緑が深く静か。お祭りで賑わっている「大國魂神社」の一角にあるとは思えません。 手を合わせているだけで気持ちが落ち着き、心も穏やかになっていきます。

03

【17:00】神に奉納される「江戸の里神楽」を楽しむ

【17:00】神に奉納される「江戸の里神楽」を楽しむ
大國魂神社神楽殿

本殿近くにある神楽殿では「江戸の里神楽」が公演されます。毎年、9月27日と28日に行われるくり祭り。「江戸の里神楽」を鑑賞できるのは本祭の28日のみです。「神楽」とは神様に捧げる舞踊のこと。ここで奉納される「江戸の里神楽」は江戸庶民が、神社の祭礼などで奉納してきた神楽です。

「屋外で鑑賞できるなんて素敵!」 「座ってゆっくり観れそうだし、良かった」 「江戸の里神楽」を鑑賞するのは、今回が初めての私たち。ドキドキしながら、神楽殿前に用意された椅子に座って待ちます。
まもなく、太鼓が鳴り出しました。しばらくして、場内アナウンスがあり、お面をつけた神楽師が登場します。 この日の公演時間は、午後3時30分、午後5時、午後7時の3回です。 最初の演目は「式三番」と言う、幕開けに踊られるおめでたい舞だそうで、一人の男性が舞っていました。2回目は、男女が舞う演目。 舞台の右側には「山本頼信社中」と書かれた提灯がかけられ、都内に四つ伝承されている中のひとつ、稲城市の社中であることがわかります。 また「江戸の里神楽」の文字の横には国指定重要無形文化財と書かれ、大変貴重な舞を観られたことに改めて感動しました。

04

【18:00】いよいよクライマックス!行灯ともる大國魂神社参道と山車を楽しむ

【18:00】いよいよクライマックス!行灯ともる大國魂神社参道と山車を楽しむ
大國魂神社(武藏總社六所宮)

辺りが暗くなってきた頃、参道の行灯がほんのりと灯り、けやき並木には府中囃子保存会の山車が巡行します。次から次へと甲州街道に出てくる屋台山車は、大國魂神社の前でぐるっと反転してけやき並木に。その様子は圧巻。お祭り気分が一層盛り上がります。

神社の横でちょうどこれから巡行する屋台山車を発見! 「まだ、誰も山車に乗っていないね」 「うん。楽しみだね。太鼓もあるし、音楽を奏でながら山車が出るんだろうね」
神社の参道にあった行灯は、辺りが暗くなり良い感じに色づきだしました。 「わあ、綺麗」 「花笠も行灯も、夜になると一層いいね。」 華美でないシンプルなこの装飾が、私たちは大変気に入りました。
「この行灯の書体とか芸術作品のようだよね」 行灯に記された絵や文字は、ひとつひとつ違います。 お気に入りの行灯を見つけようと、丁寧に見ていく人もたくさんいました。
そして、各町会から甲州街道に出てくる山車。 大國魂神社の東西から、交通量が比較的多い甲州街道に山車と車が走る、普段はなかなかお目にかかれない光景に見とれてしまいました。
「この山車は子どもだけで踊っているよ!あの女の子かわいい」 府中囃子が各山車で行われて、目移りします。この府中囃子、目黒流と船橋流のふたつの流派があるようで、山車にその流派が書かれていました。
「大國魂神社」前の交差点に入った山車は、ここで大きく曲がってけやき並木に。 「あの山車は目黒流だね。大國魂神社の西側は目黒流らしいよ。」 「確かに!西側から出てきた。」
「けやき並木を通る山車の光景、想像以上に絵になるね」 府中駅に続くけやき並木は、このお祭りの日が一番美しいかもしれない!と、貴重な光景を目にして嬉しくなりました。

05

【19:00】落ち着いて飲める「灯火」で乾杯

【19:00】落ち着いて飲める「灯火」で乾杯
灯火

たっぷりと風情ある景色を楽しんだ後は、余韻を楽しみながら乾杯です。今夜はお祭り後にぴったりな名前のお店「灯火」へ。寿司懐石がいただける和食のお店で、けやき並木からは徒歩5分。お祭りとあって、お店はたくさんのお客さんで賑わっていました。

「灯火」は駅前の繁華街から少し離れた所にあり、落ち着いて食事ができる大人のお店。 個室もあり、親しい友人とたくさんお喋りしたい時にはぴったりです。 今日はくり祭りの本祭なので、予約していました。
オーダーしたのは、おすすめの「長月コース」4,000円(税別)。全部で8品のコースです。 飲み物は私が「澄み渡る梅酒」500円(税別)、友人は飲めないので「ジンジャーエール」400円(税別)をお願いしました。 最初にお刺身、サラダが出てきて、お腹が空いていた私たちはあっと言う間に食べてしまいました。
「わあ、おいしそう!」 「秋の味覚、なすと豚肉の味噌炒めだって。うれしい」 番頭さんと思われる方が 「お祭り楽しんできましたか?私は、お祭り行ったことないんですよ。」 と話しかけてくれました。 「稼ぎ時でしょうから、お店をお休みにしてお祭りには行けないですよね〜」 と話が弾みます。
次は温かい一品、吹き寄せが出てきました。 「紅葉麩が綺麗だね」 「最後に見た山車も綺麗だった」 「私は行灯かな。あの光景って涼しさを感じるよね。秋らしいというか」
そして、絶品だった、秋刀魚有馬煮。 「今年の秋刀魚はおいしいらしいよ!」 「本当、これおいしい!骨まで柔らかくてパクっと食べれちゃう。」 生姜や梅干し、実山椒の味がして、お酒がさらにおいしく感じます。
こちらは牡蠣フライ?と思いきや、鮭のフライでした。 牡蠣はまだだそうで、手作りのタルタルソースがさらにフライをおいしくしていました。 この後、お寿司とお味噌汁、最後にわらび餅のデザートをいただきました。もちろん、二人とも完食です!

06

【21:00】「府中駅」ゴール

【21:00】「府中駅」ゴール
府中駅

「灯火」から徒歩7分ほどで「府中駅」に戻ってきました。 今日は府中の秋、くり祭りを堪能しました。古典芸能「江戸の里神楽」、夕暮れ時の行灯、府中囃子の賑やかな山車と日本らしいお祭りを楽しめました。また、秋の味覚が盛り沢山の「灯火」でおいしい寿司懐石をいただき、最後まで和を満喫!日本の秋を探しに、みなさんも出かけてみてください! ※このコースは2018年9月28日に行ってきました