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北野の名店「うなぎ大久保」でふっくら鰻に舌鼓!幻の「中谷戸稲荷神社」を探す大人の探検コース

お散歩・行楽

北野の名店「うなぎ大久保」でふっくら鰻に舌鼓!幻の「中谷戸稲荷神社」を探す大人の探検コース

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予定が無く、時間が自由に使える休日は貴重ですよね。今日は、そんな時に手軽に出かけられて、おいしい体験と、ちょっとしたエクササイズもできるコースをご紹介します。まずは「北野駅」から出発、地元の名店「うなぎ大久保」で贅沢なランチを楽しみます。次に、駅の南側に広がる多摩丘陵を散策し地元の仏閣「打越弁財天」にお参り。そのすぐ隣にありながら、なかなか辿り着けないという不思議な「中谷戸稲荷神社」に到達することに成功したあと、駅近くの「湯殿川」のほとりでマッタリ休憩。最後は駅前の老舗和菓子屋「伊勢屋 北野支店」の「みたらし団子」をいただきます。さあ、大人の探検コース、スタートです。

朝 からスタート!

Good Morning!
Good Morning!

01

【11:10】京王線・高尾線「北野駅」スタート

【11:10】京王線・高尾線「北野駅」スタート
北野駅

「北野駅」は京王線と高尾線の分岐点にあたる駅です。京王線「新宿駅」から特急に乗車すると約35分で到着し、他には準特急、急行、区間急行、快速、各駅停車が停まります。 駅周辺は飲食店や小売店などの市街地が栄え、その北側には静かな住宅地が、南側には多摩丘陵が広がっています。

02

【11:20】北野駅近くの「うなぎ大久保」でちょっと贅沢なランチ

【11:20】北野駅近くの「うなぎ大久保」でちょっと贅沢なランチ
うなぎ大久保

「うなぎ大久保」は、鰻の名店で修業を積んだという店主が2001年に開いたお店です。既に地元では評判のお店で、その地位は確固たるもの。冒頭、本日のコースを「気軽に出かけられて~」と紹介しましたが、このお店に限って言えば、事前の予約がおすすめです。人気のあまり、売り切れ終了となることがあるからです。北野駅からは、一番近い南口から徒歩2~3分の距離です。

お昼は11:00からオープンですが、予約が取れたのが11:30でした。数分早めに着いたはずが、店頭には、なんと「本日売切」の立て看板が! なるほど、知人に「予約必須だよ」と言われた意味がよく解りました。混んでいて並ぶ分にはまだ良いですが、せっかく行っても売切れでは悲しいですよね。 当店の人気ぶりも伝わってきました。
僕は一人の予約でしたので、カウンター席に案内されました。 写真のとおり、綺麗で落ち着いた店内は、席数4名ほどのこぢんまりしたものですが、一人当たりのスペースを広く取っているので、とてもゆったりしています。
背後にはテーブル席がいくつかあります。 少し経つと、グループ連れで席は埋まっていきました。
電話予約の段階で、うな重は「上」か「並」かを聞かれます。初めてなので、「うな重(並)」(3,300円税込)をオーダーしていました。 おいしい食事と一緒に楽しみたいアルコール類はビールと日本酒が数種類あります。 今日は休日、大好きな「日本酒(菊正宗)」(450円税込)を注文しました。もちろん、旨し。 一緒に出てきたつきだしも美味! 思わず、主役の鰻が出てくる前にお酒が進んでしまいます。お店の方に「これは何ですか?」と尋ねたところ、鰻の頭の甘露煮とのこと。鰻専門店ならではですね。
そして、ほどなく本日の主役が登場! カウンター席だったので、厨房内の炭火で一枚一枚裏返し、焼き加減を見ながら丁寧に焼かれているのが見えます。 最初にそのまま食べたところ、味が濃いのにスッキリ・ふんわり。 あまりにおいしくてバクバク進んでしまいそうですが、いつまでも味わっていたくて、ゆっくりと食べました。 小瓶に入っていた山椒をかけると、とても良い香りでさらにおいしさが増しました。 大満足の一品です。

03

【12:10】本日のハイライト「打越弁財天」と、幻の神社「中谷戸稲荷神社」を目指して探検スタート

【12:10】本日のハイライト「打越弁財天」と、幻の神社「中谷戸稲荷神社」を目指して探検スタート
打越弁財天

駅の南側の丘陵地を登っていくと「打越弁財天」があります。「うなぎ大久保」から徒歩15分ほどです。 場所を下調べする過程で知ったのが、打越弁財天のすぐ近くにある「中谷戸稲荷神社」。しかし、「簡単には辿り着けない幻の神社」との噂があるではありませんか! 北野駅周辺に多少の土地勘はあり、地図アプリでも神社の場所を確認できたので、こちらにも足を運ぶことに決めました。

幹線道路である八王子バイパスの側道をどんどん南に進み、坂道を登っていくと、左手に弁財天の入り口の案内が見えます。長い長い上り坂がひと段落するあたりです。 これでひと安心。 左折して数メートル進むと境内に入れます。 このコースの魅力は、多摩丘陵に立地することによる周囲の豊かな自然と静かな境内、そこに至るまでの道のりがハイキングコースばりのアップダウンに満ちていることなどです。日頃の運動不足を解消したい方におすすめです。
境内に入ってすぐ右側からは、お地蔵様が出迎えてくれます。 つい10数分前までは北野駅周辺の喧騒の中にいたのがウソのような静けさです。 少し離れたところを通る八王子バイパスを通過する自動車の音も聞こえますが、さほど気にはなりません。
更に30~40メートル進んだ敷地の一番奥には、記事冒頭の写真の立派な社があります。 その右手には池があり、池にかかる太鼓橋の向い側に弁財天があります(写真中央)。 弁財天は、この敷地中央の池のほとりにたたずんでいました。 また、この小さな池が地図上では分りやすい目印になっています。 山がちな地形にあって、この池が良いアクセントになり境内には情緒が漂います。
さて、すぐ隣にあるという「中谷戸稲荷神社」ですが、どうもこちらの敷地から直接には行けないようです。 一旦、八王子バイパスまで戻って、入り口らしき場所を探しますが、無い。小道に入って探しても無い。すれ違った地元の方、数名に伺うも「知りません」との答えが続きました。 そんな中、一人の年配の女性が「あら、知ってるわよ。昔は催し物が良くあったのよ。」と言いながら教えてくれた入り口の場所は、やはり弁財天の入り口のすぐそばでした。地元の方の情報はさすがです! 写真下部に見える緑色の敷物、その左上のあたりに、低木が少なく落ち葉がやや多く写っている箇所・・・分かりますか? これが稲荷神社への「入り口」なのです。 これはなかなか気づかない! さすがに「幻の神社」と言われるだけのことはあります。
さて、その「入り口」を分け入り、周囲よりはわずかに草木の少ない「通路(と思わしきルート)」を進んで行きます。 傾斜はかなり急で、地面の落ち葉が滑りやすいので、一歩一歩踏みしめながら歩を進めます。 目標は見えてきませんが、とにかく進みます。こうなると気分は「宝探し」です。
更に進むと、周囲が開けてきます。「近づいているな」と期待を沸かせつつ歩いていくと、あった!ありました。 中谷戸稲荷神社に間違いありません。 入り口が分らないまま引き返していたら、自分にとっても「幻の存在」になるところでした。 神社自体はさほど大きくはありませんが、周囲はフェンスで覆われ、この日は入り口も施錠されていました。 ※写真はフェンスの隙間から撮ったもの しかし、迷った後で、傾斜がきつい道を上り詰めた後にターゲットを見つけた感動はなかなかのものです。 ひとり、両手を挙げてガッツポーズ!

04

山なりの道を歩いた疲れを「湯殿川」の川辺で癒す

山なりの道を歩いた疲れを「湯殿川」の川辺で癒す
湯殿川

「湯殿川」は、川幅数メートルから10メートル程の河川で、駅のすぐ南側を西から東方向へ流れる川です。「中谷戸稲荷神社」から徒歩で12~13分です。 近年、水質の改善が顕著で、駅の周辺では河川敷の整備も進み、景観の向上に一役買っています。水辺近くまで降りることができるので、ここに腰を下ろしホッと一息つきましょう。

周囲は良く整備されており、生物のイラスト入りのプレートや綺麗なデザインのフェンス、レンガ敷きのような舗装で、気分が良いです。
北野駅からすぐそばにある「打越大橋」は洗練された設計で、腰を下ろす場所もあります。 橋の奥のほうには親子3代でたたずむ家族連れも見えます。
打越大橋から少し下流方向に歩くと、川辺に降りられる階段があります。 階段を椅子代わりにして座り込み、丘陵地を歩いてきた疲れを癒します。 河川敷内は、たまに小学生のグループや散策中の年配の方が通り過ぎる程度です。 あとは、春風と川のせせらぎ・・・だけかと思いきや、八王子バイパスを通る自動車の音もします。 それとても一定の波打つリズムのように聞こえてきて、気持ちがボーっとしてリラックスできました。
花も咲いていました。 さて、水辺の自然とたたずむのはこれくらいにして、最後の目的地に向かうことにします。

05

【14:30】老舗和菓子屋「伊勢屋 北野支店」の暖かな「みたらし団子」を堪能

【14:30】老舗和菓子屋「伊勢屋 北野支店」の暖かな「みたらし団子」を堪能
伊勢屋 北野支店

「伊勢屋 北野支店」は「湯殿川」から歩いて3~4分で着きます。 本店を八王子の繁華街に構え、創業80余年の老舗の和菓子屋さんです。 良質の素材を使用し、昔ながらの手作り製法を守り抜き、その優しい味わいで人気を博しています。 ここ北野駅ロータリー沿いにある支店にもお客さんが絶えず訪れています。

店内のショーケースには、おはぎや巻き寿司などもありましたが、今回のお目当ては名物の温かい「みたらし団子」(60円税込)に決めています。 せっかくなので二本買いました。
パックに入れてくれるので、もちろんお土産用に持ち帰っても良いのですが、お店の前に据え付けられているベンチに座って食べることにしました。 ほおばってみると、その柔らかさが際立ちます。団子を包むタレの甘辛感も絶妙です!
こちらは店内で目について買った、華やかな「花だんご」(130円税込)。 個性豊かな三種類の味が味わえてお得です。

06

【14:50】京王線、高尾線「北野駅」到着

【14:50】京王線、高尾線「北野駅」到着
北野駅

「伊勢屋 北野支店」から「北野駅」までは駅前ロータリーを挟んで、徒歩1分です。 駅前広場には、昭和の区画整理完了時に造られたモニュメント像があります(写真右側)。これは区画整理以前にこの辺りに広がっていた農地で作業する人々をモチーフにしています。 今日は半日程の時間の中で、丘陵地や川辺の自然と、地域のグルメを満喫しました。「うなぎ大久保」では、日本酒と、ふんわりやわらかな鰻とのマリアージュを堪能し、緑豊かな丘陵を散策、「打越弁財天」では落ち着いた雰囲気の中で気を静め、幻の「中谷戸稲荷神社」は地元住民の方との交流で発見することができました。休憩に利用した「湯殿川」の河川敷では時間が周囲よりもゆっくり流れている気分を味わい、最後の「伊勢屋 北野支店」で思ったことは「名物はうまいものばかり」! 一人でブラッとするも良し、友人や家族と来るも良し。みなさんもぜひ、北野駅周辺で自分の楽しみを見つけてみてください。 ※このコースは2018年3月18日に行ってきました