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東京建築の魅力を訪ねて。アール・デコから異国情緒を味わえるモスクまで、駒場東大前駅おすすめコース

観光

東京建築の魅力を訪ねて。アール・デコから異国情緒を味わえるモスクまで、駒場東大前駅おすすめコース

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東京大学駒場キャンパスのある「駒場東大前駅」周辺には、様式の異なるユニークな建築がたくさんあります。今回はそれらの中から、味わいのある建物を巡る大人の観光コースをご紹介します。 まずはアールデコの雰囲気漂う洋館レストラン「ルヴェソンヴェール駒場」でフレンチのランチを食べたら、お散歩がてら少し歩いて「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」でモスクを見学します。 異国情緒溢れる建物に触れた後は、「日本近代文学館」の中にある「BUNDAN COFFEE&BEER」で文豪気分でカフェタイム。おいしいコーヒーを飲んだ後は、旧前田家本邸のある「駒場公園」を散策し、評判の高いシュークリーム専門店「IL BIGNE(イル ビニエ)」でお土産を買って帰ります。 それでは、素敵な建築に出会う東京観光スタートです。

昼 からスタート!

Good Afternoon!
Good Afternoon!

01

【12:30】井の頭線「駒場東大前駅」からおでかけスタート

【12:30】井の頭線「駒場東大前駅」からおでかけスタート
駒場東大前駅

「駒場東大前駅」は京王井の頭線で渋谷から2つ目の駅。駅名にもなっている通り、東京大学駒場キャンパスが目の前にある駅です。

02

【12:40】東京大学駒場キャンパス内「ルヴェソンヴェール駒場」でランチ

【12:40】東京大学駒場キャンパス内「ルヴェソンヴェール駒場」でランチ
ルヴェソンヴェール駒場

東京大学駒場キャンパス内にある一般の人も利用できるフレンチレストラン「ルヴェソンヴェール駒場」。以前TVで見たことがあり、ずっと気になっていました。 「駒場東大前駅」というだけあって、駅からお店まで、わずか2分で到着しました。

こちらの洋館は1938年(昭和13年)に建てられた「旧制一高」(現在の東京大学教養学部の前身となった高等教育機関)の同窓会館だったもの。2004年(平成16年)に全面的に改修され、ゲストハウスとして使われるようになりました。 全体的なデザインや、エントランスなどの一部分は当時の面影を残して工事が行われたので、アールデコを感じさせる佇まいです。 高級レストランを感じさせる重厚感と趣きが素敵です。こちらでは、フレンチのカジュアルランチをリーズナブルに楽しむことができます。
訪れたこの日は平日だったこともあり、グループで利用する女性客で、店内はほぼ満席でした。
ランチメニューは「プレートランチ(800円税込、コーヒー・紅茶付きは1000円税込)」が2種類と「コースランチ(1800円税込)」がありました。 残念ながら、コースランチは売切れになってしまっていたので、今回は「プレートB メカジキのグラチネ バルサミコソース」に食後の紅茶を付けて注文しました。
プレートランチのメカジキはもちろん、付け合わせのラタトゥーユもすごくおいしかったです。こんなにおいしいランチをこの価格で食べることができるなんて、感動でした。 パンはバターなどを付けなくても、おいしく食べられました。
食後の紅茶も香り高く、優雅な気分を味わうことができました。
今回は店内の席でしたが、テラスにも5テーブルほど席があるので、そちらも開放感があって良さそうでした。 次回はもう少し早めに来て、ぜひランチコースを食べてみたいです。

03

【14:00】美しい装飾にため息。「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」を見学

【14:00】美しい装飾にため息。「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」を見学
東京ジャーミイ・トルコ文化センター

「東京ジャーミイ」は、日本では数少ないトルコ系の美しいモスクです。トルコ文化センターとして一般開放されていて、イスラム教の信仰を持たない人でも見学可能です。 土日には予約不要で参加できる日本語ガイドによる館内案内もあり、より気軽にイスラム教やトルコの文化に触れることができます。 ランチを食べた「ルヴェンソヴェール駒場」からは徒歩20分と、お散歩にちょうどよい距離でした。

海外旅行の観光で訪れたことはありましたが、こんなに身近にモスクがあり誰でも見学ができるというのは知らなかったので、ワクワクします。 「ジャーミイ」はモスクの同義語で、地区や地域の大きなモスクのことを「ジャーミイ」と呼ぶそうです。 斜塔とドームの印象的な外観を見ただけで、外国に来ている気分になりました。
イスラム教というと規律が厳しいイメージがあったので、事前に調べてから行きましたが、寺社仏閣に参拝に行くのとさほど違いはありませんでした。 礼拝場は神聖な場所のため、女性は長袖・長ズボンなどを着用し、ストールやスカーフをすることになっていますが、礼拝場の入口にスカーフや黒のドレスが置いてあり、申請などしなくても借りることができるようになっていました。
さっそく礼拝場へ入ります。 色彩豊かなタイルや美しいステンドグラス、絨毯から壁・天井まで描かれた幾何学模様と美しい内部の装飾は圧巻です。
礼拝場の上階は女性専用の礼拝場で男性は立入禁止となっています。 上階からだと、ステンドグラスなども近く、模様までよく見ることができました。 神秘的で美しいジャーミイは本当に壮大な建物で時間がたつのを忘れてしまいました。
1階部分のトルコ文化センターにはお土産コーナーや食堂などがあり、観光客はもちろん、信者の方の憩いのスペースにもなっているようでした。
平日のこの日も礼拝に来ている方はもちろん、観光目的の日本人もたくさん来ていました。 気楽に行ってもいい場所だということが分かったので、また訪れたいお気に入りのスポットになりました。 次回はガイドツアーに参加して、建物やイスラム文化のことをもっとよく知りたいと思っています。

04

【14:40】「BUNDAN COFFEE&BEER」でカフェタイム

【14:40】「BUNDAN COFFEE&BEER」でカフェタイム
BUNDAN COFFEE & BEER

イスラム文化に触れた後は、「駒場東大駅」方面に戻ります。 「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」から歩いて15分ほど。「日本近代文学館」の中にある「BUNDAN COFFEE&BEER」を目指します。

こちらのカフェは「東京ピストル」というクリエイティブカンパニーがプロデュースしているおしゃれなお店です。店内には約2万冊の書籍があり、そのすべてを閲覧することができます。 こちらのお店で出されるコーヒーは『日常を圏外に変える、自分だけの時間』というコンセプトがこのカフェにぴったり合っている、スペシャルティコーヒー専門店「OBSCURA COFFEE ROASTERS」の豆を使用しているので、本好きの人だけでなく、コーヒー好きの人にも人気のあるお店です。
「日本近代文学館」の入り口の所にはテラス席もあります。 テラス席も気持ち良さそうでしたが、今回はせっかくなので店内で本に囲まれながらお茶をして文学に少しだけ触れることにしました。
こちらのお店のメニューは作家や作品にちなんだ名前が付けられているものが多く、メニューを見るだけで興味深かったです。 今回は芥川龍之介や高村光太郎から宮沢賢治といった多くの作家に愛されたコーヒーを再現したという「AKUTAGAWA」という名前が付けられたコーヒー(700円税込)を注文しました。 他には「TERAYAMA」や「OUGAI」といったコーヒーがある他、「シェイクスピアのスコーン」などもありました。
コーヒーが来るのをまっている間に本棚を見に行ってみました。芥川龍之介や夏目漱石といった文豪の作品や名作はもちろん、漫画も置いてありました。 また、こちらのお店では家具や雑貨も販売しており、店内に飾られている鹿の剥製や、原稿用紙が入っているガラスケースも購入可能だそうです。
ハンドドリップで入れられた「AKUTAGAWA」はさわやかな酸味が少しありますが、甘みも感じられる飲みやすいコーヒーでとてもおいしかったです。 たくさんの本に囲まれてのんびり読書もできる上に、おいしいコーヒーが飲めるという贅沢な時間を過ごすことができました。

05

【15:30】「駒場公園」を散策

【15:30】「駒場公園」を散策
駒場公園

「BUNDAN COFFEE&BEER」のある「日本近代文学館」は「駒場公園」の中にあるので、お茶をした後に園内を散策しました。 「駒場公園」は加賀百万石(現在の石川県)当主、旧前田家の前田利為侯爵駒場邸跡を公園として整備したものです。

公園内には現在も旧前田家本邸が残されていて、見学することができます。 建物は、洋館と外人客接待用に建てたと言われている書院造りの和館から成り、昭和初期の和洋両建築の粋が集められた重要なものです。 洋館は保存整備工事のため、2018年(平成30年)9月末(予定)まで休館しています。 現在は工事の真っ只中なので、外観も全く見えませんでした。
和館は通常通り見学が可能なので、中に入って見学してきました。
見学可能なお部屋は1階部分のみですが、細かいところまで、装飾が入っていたりして見応えがありました。
季節を感じられる作りになっているお庭も素晴らしかったです。 また別の季節に来てみたくなりました。

06

【16:00】「IL BIGNE(イル ビニエ)」でお土産にシュークリームを購入

【16:00】「IL BIGNE(イル ビニエ)」でお土産にシュークリームを購入
IL BIGNE(イル ビニエ)

駒場東大前駅西口にある、シュークリーム専門店「IL BIGNE(イル ビニエ)」 「駒場公園」から「イル ビニエ」までは、徒歩10分ほどです。 こだわって作られていて、おいしいと評判のシュークリームに期待が高まります!

看板は特に出ていませんが、お店はすぐにわかりました。 こちらのお店は材料へのこだわりはもちろん、「自宅でも手軽に焼き立てのようなサクサクのシュークリームが食べれられるように」と工夫されていています。
店内は2、3人入ればいっぱいになってしまうくらいの広さですが、カウンターの後ろには著名人のサインも飾られていました。評判の高さが伺えます。
訪れた日のシュークリームはレギュラー商品の「ビニエシュークリーム」だけでしたが、シューアイスも2種類(バニラと黒ゴマ)販売されていました。 時期によってはイチゴやカラメルなどのシュークリームもあるようです。 今回は「ビニエシュークリーム(340円税込)」を2つ買って帰りました。
待ちきれなくて、帰宅後すぐに食べることに。 サクサクのシュークリームを食べてもらいたい、とシューとクリームが別々になっているのが特長です。クリームは容器に入っているのですが、たっぷり量があり、贅沢な気持ちになりました。 シューはサクサクでおいしいし、クリームは口当たりはさらっとしているのに、味は濃厚で絶品。 「もっと早く出会っていれば・・・」と悔しくなるくらい、おいしいシュークリームでした。

07

【16:20】「駒場東大前駅」に到着。おでかけ終了!

【16:20】「駒場東大前駅」に到着。おでかけ終了!
駒場東大前駅

「イル ビニエ」でシュークリームを買ったら、「駒場東大前駅」に戻り本日のおでかけは終了です。 お店から駅までは、徒歩3分という近さでした。 1日でさまざまな建物を見学でき、おいしい食べ物も味わえる、まさに東京観光にピッタリのコースです。 フォトジェニックなスポットもたくさんあるので、ひとりでふらりと行くのにも、お友達やカップル、ご両親など誰とでも楽しめるコースです。 ぜひ一度、おでかけしてみてください。 ※このコースは2017年6月23日に行ってきました

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03

駒場東大前