※この記事は2016.12.22に作成された記事です。
井の頭線で見つける!「ていねいな暮らし」。
このテーマは、人が人らしく暮らすことの大切さについて考えるということです。
時間に追われる毎日を過ごすうちに忘れがちな「大切なこと」を綴っていこうと思います。
山陽堂書店
渋谷駅から宮益坂を登り表参道との交差点にある書店。
建物が狭い幅の敷地であること、
大きな壁画があること、この2つが気になっていた。
まず、狭い敷地であることについて。
1963年、東京オリンピックのための道路拡幅で、建物の3分の2が削られた。
壁画について。
谷内六郎氏の壁画。
これは、東京オリンピックのための道路拡幅で、建物の3分の2が削られた様子を、
新潮社社長が通勤途中にずっと見ていたため、
週刊新潮表紙の谷内六郎氏の壁画を提案した。
・・・という経緯。
この書店主がテレビのインタビューに応えていた。
東京大空襲で、店の前の交差点は前は遺体の山だったと。
そして、戦時中の「3分の2が削られる前の書店」はコンクリートの頑丈な造りだったため、
多くの人が店内に逃げ込み助かったとのこと。
このインタビューを見てから、書店の壁画をみるたびに
「東京大空襲」がそれほど昔のことでは無いと実感するようになった。
壁画を見るたびに、凄惨な現場であったことが脳裏を過る様になった。
その土地の過去を知ることは、安易な暮らしへ進まないためのヒントではないかと思う。
タイル張りの壁面。タイルのひとつひとつに色が塗られている。
「meets井の頭線:井の頭線でみつける!ていねいな暮らしのヒント」
スポット名 | 山陽堂書店 |
連絡先 | 03-3401-1309 |
住所 | 東京港区北青山3-5-22 |
定休日 | 日曜・祝祭日 |
営業時間 | 10:00-19:30 (土曜 11:00-17:00) |