※この記事は2016.04.28に作成された記事です。
今日からGW , 長い方は10日間の連休となるようです。その間ずっと開催されている
府中市美術館の“ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想”
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/fantastic.html
ファンタスティックといえば、ファンタジーの世界が連想されますが、江戸絵画にもそんなことが描かれたものでしょうか?
空想する・気まぐれ・奇妙・途方もない世界。
前期後期合わせて160点の絵画の中に、見ることのできない想像だけの世界が広がっています!
この企画展の解説の中には、「絵のなかで何を体験し、そこに何を感じるかを大切に」と書かれていました。
月・空・雪・闇・風景・動物・外国・物語・神仏・仙人・地獄・妖怪、、、、いろいろなジャンルで、ファンタスティックな世界が広がってきます。
そのころの日本では「空を描く」ということがなかったそうです。写真を学んだ人が、空を撮ることを初めてしたのだとか。ちょっと信じられないことでした、現代から考えると。
たくさんの絵の中で、重要美術品に指定されている「蓬莱山図」《長沢蘆雪》の絵が一番印象的でした。鶴に乗って蓬莱山に帰ってくる仙人たち。淡くかすんでいる桃の花、砂浜にはカメがたくさんうごめいていて、、、ほとんどが墨絵ですがあたかも現代の絵具を使っているようにいろいろな色が見えてきます。ファンタスティック!
帰り、ミュージアムショップでお話を伺ってきました。
北斎の、和綴じの豆本も貴重なものでした。
でもこれこれ、「もんきりがた」というセットものです。江戸時代の遊び、工芸。
紙を二つに折ったり三つに折ったりして、型どおりにはさみでカットしていくと、面白いものが生み出されてきます。
詳しくは、こちらの「紋切型」のサイトをご覧ください、
http://homepage2.nifty.com/hoshinoko/omocha/yoiomocha3.htm
野老(ところ)氏の、2020年東京オリンピックエンブレムの組市松型は切り取れないかもしれませんが、実にいろいろな文様をはさみ一個で作り出せる神秘さ。和紙もセットになっていますし、その文様がどんな意味を持つものかなど描かれていて、ものすごく興味ありました。1200円(税抜)
GW、東府中駅近くの、府中市美術館でお過ごしになるのもいいかもしれませんよ。駅から向かう平和通りには、おいしいレストランやパン屋さんが立ち並びます。
スポット名 | 府中市美術館 |
連絡先 | 042-336-3371 |
住所 | 府中市浅間町1-3 |
定休日 | 月曜日(2016年5月2日は開催) |
営業時間 | 10:00~17:00 |