※この記事は2015.08.28に作成された記事です。
草刈りヤギさんネタが続いています。
先日稲城に行ったおり偶然ヤギさんたちを目にしました。
もうお友達を見つけたように思わず駆け寄りましたが、
残念ながら近づけない距離でした(^_^;)
でもここのヤギさんたちは単に草刈りをするだけじゃなく
もう一つの重要なミッションを与えられていました。
特定外来種の抑制実験です。
「オオキンケイギク」の群落の拡大・拡散の防止、防除することができないか調査しています」とのこと。
それは
実は自分の記事で恐縮ですが
2010年の6月に乞田川に咲く花たちを紹介させていただきました。
http://nagayama.happy-town.net/t_walk/00008804.html
一見、可愛い花たちですが
すでに現在日本の空き地や川の土手や道端に咲く雑草の花の多くは
外来植物が帰化したもので占められています。
http://nagayama.happy-town.net/t_walk/00008804.html
中でもオオキンケイギクの繁殖力はすさまじく、
あちこちの風景に混じって大ぶりな黄色い花を集団で咲かせています。
乞田川のオオキンケイギク(2010年6月)
それは黄咲きコスモスに似て一見美しくあるのですが
実は、2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止され、さらに日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されています。た。河原植生への本種の侵入がよく注目されるが、低木林や高木林など自然度の高い環境にも侵入・定着が可能だといわれており、河川植生の遷移が進行し森林化しても本種は残存し続けるものと考えられる[4]。(ウイキペディア・参照)
すでに5~7月の花期を過ぎているので現在は花の群落を見ることはできませんが
種子生産量は1平方メートルあたり3000-5000粒といわれている(同上)そうですから、
山羊たちが花のうちに食べてくれれば多くの種の飛散が防げるわけで
確かに効果が期待できます。
それにしても一方でヤギ自体も日本の離島では食害の大きい生物ということでワースト100に指定されています。
オオキンケイギクも最初は栽培種として育成されたわけで
動植物はじめ生物の移入には慎重で長期にわたるビジョンが必要と思われます。
悪いのは花でも動物でもなく人間なんでしょうと言われているようで、、、。
スポット名 | 南多摩尾根幹線道路 堅谷戸橋近く |
住所 | 稲城市向陽台1丁目あたり |