※この記事は2012.02.10に作成された記事です。

商店街をぶらりと歩くことが大好き、見知らぬスーパーの店内を見ることが大好き、もちろん、その商店街のラーメン店は全てで実食済みという親爺・棟梁が、商店街を棟梁視点で見てみる。

時の移ろいと共に、お店だけでなく、商店街自体も大きく様変わりするから、訪問月を明記の上でのご紹介。

■中河原駅(商栄会)-2012年2月

駅舎が鎌倉街道の真上にあると言う、異色の駅で降りると、確かに車の行き交う音がよく聴こえる。

改札を出て左方向、鎌倉街道沿いにあるのが、『南大通商店街』である。

400130246b24d2f86319f03e91811d4c.jpg

大通りに面している商店街は、道路で分断されているために、商店街としてのまとまりに欠けることが多い。

直ぐ左手にあるビル1階の店に目がいった。

7fa503da2433425cc3b7ff03ffa17323.jpg

『NIGHT & DAY COFFEE BLENDY LOOK』である。

何が気になったかと言うと、歩道側の窓にある貼り紙。

c53c3c3155f413c2296b581c08262b56.jpg

「ルック特製ちゃんぽん850円」。

ここは喫茶店だよな、まあ軽食は分かるが、ちゃんぽんとは珍しい。

麺食いの私としては非常に気になるが、この先があるので、ここはスルー。

9d35ce0121003805286978ec81687219.jpg

ああ、こんなフラッグが下がっているのを見ると、確実に春は来ているんだろうな~、などと思うも、まだまだ寒い日が多く、北国や北陸の今年の雪の多さを思い出してしまう。

366808ade3ce86fbdc9b87cc51fe4ba7.jpg

それにしてもこの街は、オブジェやアーケードが多い。

見上げないと分からないが、結構、その造形が面白い。

42f1760daf38bd203325103dada3b2c9.jpg

その先にあるのが、超有名チェーン店の『天下一品 府中中河原店』である。

7b432bf4b5fe23612917a52a2a5c00d5.jpg

いただいたのは、こってり並700円。 

厳選した素材を長時間かけてじっくり煮込んだスープは、こってりと称されているものの、脂っぽさが感じられない独特のもの。

2012年2月7日現在、全国で224店舗が展開中である。

北白川総本店とも呼ばれる本店は、京都市左京区一条寺にある。

トロリとしたこってりスープ、やや細めのストレートな麺、濃厚な味わいの中にも、ある種の品格を感じるのは、私だけであろうか。

本来なら大盛りを注文と行きたいが、次があることなので、並盛りで我慢を。

さらに多摩川方向を目指すと、信号の辺りで次に現れたのがこちら。

4f0fe32e11926c4b53b9ae61ec27da00.jpg

『豪麺 つけ麺屋 節とい軒』。

歩道が狭くて、斜め撮りすると看板が良く見えないので、写真は反対側の歩道から撮ったもの。

これで店名「ぶっといけん」と読む。

349788a9df34c1522923613cfa4455f3.jpg

強烈な節と海老粉を生かした、個性的な店。

海老なしの節のみもできるようだ。

a1564a9955767ebb1361cfcc184b15f2.jpg

いただいたのは、海老中華蕎麦720円。

つけ麺が極太らしいが、汁ありのこちらでも相当に太いストレート。

スープは、ドロリとした、粘度の非常に高いもの。

何でも、豚、鳥、魚、野菜を12時間煮込んだスープに、苦味が出る寸前、旨味と香りを十分に出した魚介スープを合わせた、と書かれている。

具は、海苔、ネギ、メンマ、粉末桜海老、バラ肉叉焼トランプ大。

スープは節の強さが全面に出ていて、海老粉を混ぜても、それほどの海老感は出ていないのが残念。

と言っても、海老感が出過ぎると生臭くなることがあるので、この程度で良いのか…。

この少し先で商店は見えなくなる、で、目の前の信号で道路の反対側に渡る。

すると信号を渡って直ぐ右手にこのような店があった。

4fb267f8f4a4515593d811d90381ab24.jpg

『創作らー麺 餃子 め組製麺』である。

やはりと言うか、当然と言うか、街道沿いはラーメン店が多い。

今回も胃が重くなる取材エリアである。

64a32657f61e1173872110e87b411c28.jpg

麺中盛サービスとあり、オープニングメニューとある、2011年11月18日の開店だが、いつまでオープニングメニューなのだろうか。

しかし、オープニングにしてはメニューの種類が多過ぎる。

ここに書かれていない特別麺もあり、看板に出ていた。

0ee94af083af4ccd7b5952ce0901a5f1.jpg

いただいたのは、醤油らー麺650円。

スープは豚骨魚介系、麺は中太の縮れ。

具のイメージが、ラーメンっぽくない、モヤシやニンジン、青菜も入っている。

これが創作らー麺の特徴なのだろうか。

通りを駅方向に戻ってみる。

途中にある路地の先の左側、パッと見には何を扱うか分からない店がある。

8c0582fa19ee663201e3eb06851ea4af.jpg

『Cafe Patio パティオ』。

どうやら喫茶店でありながら、雑貨も扱っているようである。

ようである、と言うのは、ハイ! 近寄らなかったのだ。

やがて駅前に渡れる歩道橋を潜ると、新しい商店会のアーケードが左に見える。

1178e2168164040f0b3f5def278d6b6b.jpg

『駅前通り商店会』である、あっ、こちらは「り」の文字がある。

その入口となる左手前にこの店があった。

a222033b7677193d0fbbd48971f63c0a.jpg

『麺屋 来福』である。

入店が土曜日の13時45分とは言え、店内に客はおらず、彼の国の店員さんは、奥の方で何かを読んでいた。

a150424534e309779feff32eed17aae8.jpg

いただいたのは、とんこつ塩ラーメン650円。

何故か、客の座るカウンターの目の前の目隠し台(そのように言うのだろうか?)の上に丼を乗せ調理する。

麺は中太のストレート、表面がツルツルしたもの。

スープは…、浅目のとんこつ。

『駅前通り商店会』を進んでみる。

4c007413d10b2de8929ad3ffd05e9bb1.jpg

おや~、実に立派なアーケードが見える、しかしその両側に商店は、ない。

商店会のシンボルとなる、工芸的な街灯の続く限り歩いてみた。

数軒の商店が並ぶと、次の商店の並びまで数十メートルあり、その先も数十メートル。

そう、商店街ではなく、商店会なのだ。

う~む、の感想と共に引き返し、もう少しで鎌倉街道に辿り着く時、左手に何かが見えた。

細い路地を左に入り、近寄って見ると、そこには。

05481a93575ec8472713fcd4230886a6.jpg

そう、フクロウ、ミミズク、いや正式には知らない、でも間違いなくその類が3羽、そこにいるのだ。

その先のマンションの1階の庭、鎌倉街道に出てみると、合点がいった。

d5fc103b3c4dc7018764af2736862536.jpg

『ショールーム&ペットサロン Black Panther』だったのだ。

しかし、暗くなってあそこを通るのは勇気がいる、と言うより、ギョッとするな。

また駅の反対側の鎌倉街道に出たので、さらに北上してみる。

54efc456bc006cb5560798101fad2fcd.jpg

『梅花皮亭』であるが、フリガナがあるように「かいらぎてい」と読むようで、普通は読めないよ、これでは。

何でも、山形県の山「梅花皮岳」から名前をつけたとのこと。

やがて街灯が途切れて商店の姿が全く見られなくなった所で、信号を渡り、駅を目指す。

駅前、スーパー『ライフ』の手前に、このようなものが。

10ae6db054b4e5bc84c44bd22931a543.jpg

「西向庚申塔」である。

庚申信仰は中国道教の祭典であり、その源が三尸説(さんしせつ)であるといわれている。

庚申の夜に三尸虫が、人の寝ている間に密かに昇天し…、以下省略。

と言う訳で(どんな訳かは、じっくりと読んでいいただきたい)、そこに場違いとも思える様子で建っている。

その左手から続くのは、また新たな商店会である。

7e8596a01a15c30da1c60f1c9411425b.jpg

『住吉銀座』だ。

世の中に数多(あまた)ある銀座の冠をつけた商店会、こちらは…。

20d26d0a5bbb9ef1e308ef26a83a91ed.jpg

こんな感じ、随分と寂しい銀座である。

c5b1e8fc5a6f3fc82375e6bc34d98cdf.jpg

さらに進むと、もっと寂しくなる。

やがて少し広い通りに出たので左折、振り返って見てみると、こんなアーケードが。

5e8f19b8010a6e5dd251bc247a0325fb.jpg

『鎌倉街道商店会』とある、店は、無い!

また、鎌倉街道の広い通りに出たので、駅前を通り過ぎて、ふと、左の高架下の細い道を見ると、何やらメルヘンチックな建物が目に入った。

9a6c2ae403bc512aa2f8be01d5f76bd9.jpg

『FUCHU KiDS LAND』とある。

調べてみると、私立の保育園なのだが、まさに京王線の高架下、と言うよりは駅舎の下にあるのだ。

これって、通勤する方には相当に便利!

元に戻り、最初に行った鎌倉街道沿いの『南大通商店街』のアーケードの直ぐ左方向に進む。

6a46b5a314b673149c3ee14aee9d919f.jpg

『ひがし通り商店会』とある、あっ、ここも「り」の文字がある。

よく晴れていたので、透けるアーケードだけに、商店会に入って撮った写真である。

入って直ぐ、商店は見えなくなる。

ものの数分で、右側に現出するのは、商店街とは雰囲気の全く異なるエリアだ。

6265f76476ec42253bf64acc7dff70bc.jpg

何だココは、と近寄ると…。

c18cf0f7c27596530b0fbfdd95a12cf5.jpg

どうやら川魚の養魚場らしい。

2d803d16663aa13f9bad04628e6bd7fc.jpg

通りの反対側に答えがあった。  

『水祥 矢部養魚場』で、HPで活魚の販売をしている。

さあ、その先を行ってみよう。

先ほどの『駅前通り商店会』と同じく、数軒の商店が軒を連ねると、次は数十メートルと言った状態が続く。

通りに入ってから3か所目の商店群の中、おやっ、店のガラス窓に気になる絵が見えた。

20c54b532d05e71c1dcb16c0068fabbc.jpg

『理容 ナツカリ』である。

近寄って見てみると。

97028109a790462fe08feca349f76bcc.jpg

「つりより髪!」との文字も…、う~む、見なかったことにしよう。

13294ce374970cc0f3e4399459827dda.jpg

あっ、こんな雰囲気の店、いいな~、昭和っぽくて。

『和風レストラン はなえだ屋』である。

fbaa7e2406d8ed1f85228bb1055640b6.jpg

和風とあるが洋食に近いものもあるようで、建物が和風ってことなのかな?

edf7251a1e5d78ec7837319ab2ac6697.jpg

やがて終点となる大きなアーケード。

この間の店は数えるほどだった。

商店会は商店街に非ず。

確かに、店舗や企業も含めた商店会は、それなりにイベントや催事を仕掛け易いのだろうが、商店街の持つ、ある種の活気、勢いは感じられない。

歩いてみてつくづく思ったのだが、生もの店が一軒もないのだ、駅からかなり離れた所は別だが。

八百屋さん、魚屋さん、肉屋さん、対面販売の商店がないのだ。

そしてスーパー内に店舗を構えている、書店や金物店なども、街にはないのだ。

それもこれも、この駅エリアを象徴しているのが、コチラだからだろう。

af51f78ef7cd32131e8da7224fc7ae1d.jpg

『ライフ 府中中河原店』だ。

聞いてみると、1階、2階が改装中で、2月16日の木曜日、午前9時より、リニューアル・オープンセールが催される。

街道と言った、商店の並びが分断されるエリア、大きな駅前スーパーと、それを取り巻く商店、多くの街で、駅で見られる光景、昔良き商店街ではない、新しい形の商店街。

『ライフ』の改装により、また新しい展開を見せてくれるのだろうか。

私は、この街の行方を見て行きたいと思う。

このスポットの情報
スポット名 中河原駅(商栄会)
住所 府中市住吉町2丁目