ある日の昼下がり、高幡不動から準特急に乗り新宿へ。途中、府中に停車した電車はなかなか動かない。何か起こったようだ。外国人は秒刻みで運行される日本の電車を見て驚愕するようだ。しかしそれを当然だと思っているせっかちな日本人、いざ止まってしまうと大慌て、日常が崩れる。
しばらくは時計を睨みながら我慢する乗客、やがてホームに降り電話をする人、改札へ向かう人、少し込み合っていた車内はガラガラに。私も改札へ。有人改札は大混乱、険しい表情の長い列が出来ている。諦めた私。待ち合わせをしていた知人に電話をし、遅れる旨を告げ車内に戻る。
ガランとした車内にのんびりと腰を下ろす人。本を読む人、携帯のゲームに興じる人、お菓子を食べる人、目を閉じる人、見知らぬ同士話を始める人、何やら手帳に書き込む人、車内には遅れなど何のその、穏やかな表情で降って湧いた時間をゆったりと過ごす人ばかり・・・。ぼんやりとそんな様子を眺め、“日本人も捨てたものではない”と、ホッとした私。
10分に一度くらいの車内アナウンスが状況を説明、1時間10分ほどの停車でようやく電車は動き出し新宿へ。ちょっと慌てて、ちょっと長閑な気分になった午後でした。
掲載日付:2008/11/02