この記事は前編と後編に分かれています。
前編をまだお読みでない方は、まず
前編からご覧ください。
<前編の内容>
●植物が好きで園芸ひとすじ
●大輪のダリアを咲かせるために四苦八苦
●お客さんにいつでも美しい花を楽しんでもらうための、隠れた努力
神代植物公園でダリアの栽培を手掛けている齋藤功さん(写真-上)。今回の取材では齋藤さんに植物園のバックヤードを案内していただきましたが、そこには数多くの鉢植えがありました(写真-中)。実は、植物が発芽してある程度成長するまではバックヤードで育てられ、その後植物園の花壇に植えかえられていくのだそうです。
植物園では、たとえば春に菜の花畑だったところが夏のヒマワリ畑に衣替えし、春にチューリップ畑だったところは秋に萩園に様変わりします。植物の枯れた姿を放置したり、種からまだ発芽していない更地の部分を長い間見せることは、お客さんからすると興醒めなもの。だからこそ、季節の花々をテンポよく展示することが植物園の矜持なのでしょう。
さらに、花壇に植えられる花は、実は毎年同じではありません。昔はポピーとコスモスを植えていた花壇が、去年からは野菜を展示するスペースになるなど、何度も何度も植物園に通うお客さんが飽きないようにするために、何を植えるのかは練りに練られているのです。
また、バックヤードでは絶滅危惧種の栽培を行っていました。栽培がそれなりに軌道に乗れば、一般客向けに展示もするのだそうです。お客さんにこういった稀少な種を展示して、環境破壊の危機感を持ってもらうということも、植物園に与えられたミッションなのですね。
●自然豊かな植物園で心身共にリフレッシュ
都内のさまざまな公園で仕事をしてきた齋藤さん。その中でもこの神代植物公園の魅力は、何よりも自然豊かなことだといいます。
「都心とくらべると空気のきれいさが段違いですよ。都心の公園では一日中作業をしていると鼻の穴や手が排気ガスで真っ黒になることもあるんです。しかし、ここではそういうことがありません。空は青いし、訪れる鳥の種類も多いですね。たまにカワセミが来ることもあるんですよ」
神代植物公園は新宿からたったの30分程度で行ける場所です。なのに、ここまで環境が違うとは驚きです。
確かに、園内の深大寺門付近には昔ながらの武蔵野の雑木林が残されています。木漏れ日を浴びながら散策をすると、頭の遥か上のほうで木立がさわさわと風に揺れる音がして、実に心地がよいものです。
そして木々に囲まれた公園中央の芝生広場は、のんびりとくつろぐのには最適。
自然豊かな植物園で四季折々の花を愛でながらゆったり過ごすという休日も、たまにはよいのではないでしょうか。
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神代植物公園
〒182-0017
東京都調布市深大寺元町5-31-10
URL:
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/
seibuk/jindai/
京王線つつじヶ丘駅または調布駅よりバスで10分
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掲載日付:2008/05/07