沿線の達人/田村英子さん(ダンスパブ「モーゼル」 ママ)・前編

京王線井の頭線駒場東大前駅から徒歩すぐの、住宅地のただ中に、社交ダンスファンの熱い注目を浴びるダンスパブ「モーゼル」があります。
この「モーゼル」でママを務める田村英子さんが、今回の達人です(写真-上)。

●「これからはダンスの時代だ!」とダンスパブを開店

田村さんは、もともと駒場で学生向けのパーラーを経営していました。しかし、たまたま遊びに行ったスナックで、ちょっとしたスペースでお客さんが踊っているのを見て、「これからはダンスの時代が来る!」と思い立ち、ダンスパブを開こうと決心したのだそうです。
「思い立った次の日にはダンス教室へ申し込みをしたのよ。それから7~8年はプロになるため、毎日通っていたわね。社交ダンスの出費はきりがないわ。個人レッスンは高い!」

ようやくプロの資格をとり、「モーゼル」を開店。もともと経営していたパーラーを辞め、床面積を広げて鏡張りの内装にしました。
それから13年。「モーゼル」は、数あるダンスパブの中では長寿を誇るお店となったのです。
「ダンスパブの経営は本当に大変です。よく13年も続いたと自分でも思います。なんせ踊れるスペースをとらなければいけないので、スペースの割に客席が少ない。ダンスパブは郊外か地方でないと続けていくのは難しいんじゃないでしょうか」
お酒の席でお客さんがダンスに興じる姿は、欧米の映画の中ではよく見られる風景です。しかし、日本の店で気軽にダンスを踊れる店はあまり見当たりません。文化的な背景ももちろんですが、地価の問題も原因のひとつだったんですね。

●熱心なダンスファンのための上質な空間を提供

都心ではもはや珍しくなったダンスパブ。「モーゼル」へは、都内からでなく、他県からもわざわざ通うお客さんが多いのだとか。それは、あえて高級路線を貫いているからだと田村さんは語ります。
「通常は飲み物をちょっと頼んで、音楽に乗って楽しく体を動かせればいいというところばかりですよね。それに比べると、ここは飲み物だけでなく、食べ物も出してます。ダンスだって教室に習いに来ているかのように、きちんと踊ってもらいたいと思っているんですよ」
ダンスにかける真摯な思いによって作り上げられた上質な空間と、田村さんの明朗でカラッとしたキャラクターに共感するお客さんは多く、熱心なファンによってこの「モーゼル」は支えられているのです。

ちなみに、「モーゼル」の食事は、調理師免許を持つ田村さんの手作りです。夕方6時に開店すると、ダンスの相手、料理づくり、お客さんの話し相手、など、ひとり何役もこなしているのだとか。
「人に任せるより自分でやったほうが思い通りのクオリティでできるので、結局全部自分でやってしまいますね。あと3つくらい体がほしいくらい」
それだけこのお店を理想の空間にしようという思いが強いということなのでしょうね。

information=============================
モーゼル
〒153-0041
東京都目黒区駒場1-28-1
TEL:03-3485-0075
営業時間:18:00~23:00(月曜定休)
京王井の頭線駒場東大前駅徒歩1分
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掲載日付:2008/01/17
後尾明子

沿線ライター
後尾明子 さんによって書かれた記事です。

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