▼京王ニュース7月号で、御岳山のレンゲショウマが紹介されていた。
登山の折りに、季節ともなるとこの植物を見かけたが、御岳山の群生地は見事なものだった。 写真(左)は1996年8月に、撮影したもので下向きに淡紫色の花をつけて咲いていた。 和名の「蓮華升麻」とは花の形をハスの花に、葉は漢方薬にもなるサラシナショウマに例えたもの。 ▼東京の軽井沢と言われる御岳山だが、今でも時々ページをめくる書物がある。 やや黄色に変色したが、昭和54年に発行された、「山の駅長室」(著者・影山豊)という本。 著者の影山さんは、御岳山ケーブルカーが開通した昭和26年から、御岳登山鉄道に勤務された方である。 ▼本は「奥多摩・御岳山」の四季を描いたエッセイで、明快なタッチで山峡の詩情を綴っている。 内容は中西悟堂先生、川合玉堂先生との知己。大晦日の終夜運転や酔客の扱いの苦労話。 さらに、全国野鳥保護の集い、仏法僧の歌碑建設のエピソードがちりばめられている。 昭和23年から始まった「仏法僧と探鳥の集い」は、60年の筋目を迎えたことを機に昨年幕を下ろした。 ▼今日私たちが、「奥多摩」と呼んでいる地名は、大正末期にはなかった。 昭和の始め「奥の細道」にあやかり、「奥」を充て「奥多摩」と命名したという説が語り継がれている。 観光地の発展の嚆矢(こうし)には、あまねく先人たちの努力が実を結んでいる。 写真 (左)レンゲショウマの花 (中)表紙カバー、世界社から発行(¥1100) (右)ケーブルカーを描いた表紙 掲載日付:2008/07/21
沿線ライター:キョンシーさん
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