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楽しい子育てテクニック
子育てテクニック 子どもたちの夢や可能性を広げてくれる絵本やおもちゃ。でも、数ある中からどういったものを選べばいいのか悩ましいところです。また、子どもがこれらで遊ぶとき、親はどのようにかかわればよいのでしょうか。そこで今回は、絵本やおもちゃを20年間取り扱っている専門店「おばあちゃんの玉手箱」のスタッフ、田中咲絵さんにお話を伺いました。

●子どもが絵本を選びやすい環境を与えて
子育てテクニック   絵本選びのコツは、できるだけ子ども自身に選ばせてあげること。当店では子どもの目線に入る位置や手に取りやすい位置に本を並べています。さらにサンプル(見本)を置いているので実際に子どもが本を開いたり触ったりしながら興味のある本を見つけていますよ。
  それから、書店によってはテーマごとに本をセレクトして展示する“フェア”を開催しています。本に詳しい専門スタッフが吟味して良質な本を選ぶことが多いので、親が子どもに本を選ぶときは、フェアで展示されている本から選ぶのもひとつの方法です。当店では、スタッフおすすめの本をコメント付きで紹介したり、「(梅雨時なので)雨の日に読みたい本」「(父の日にちなんで)お父さんの本」など季節に合わせたフェアや作家別のフェアなどを開催しています。さらに、お子さんの好みに合わせて絵本をセレクトする「オリジナルブッククラブ」というサービスも人気です。
  子どもは絵本を読むとき、お話の登場人物に自分を投影させるので、さまざまな人の立場に立つことができます。そこではいろんな人生を経験できるし、さまざまな人と出会うことができる。このような疑似体験を通して、現実の世界でも他人の気持ちや立場を理解し、幅広いものの見方ができるようになるところが絵本の大きな魅力ではないでしょうか。そして、絵本は子どもに与えっぱなしにするのではなく、親が読み聞かせてあげることが大切です。親の声や膝に座っているときのぬくもりなど、五感を通して感じる親の優しさや温かみは、子どもの健やかな成長になくてはならないもの。また、本を通して広がる親子の会話は、子どものコミュニケーション力をはぐくむ第一歩になるでしょう。

●おもちゃはシンプルイズベスト!
子育てテクニック   おもちゃで遊ぶのに適齢はありません。何歳であってもそのおもちゃで子どもが楽しく遊べているのなら、それでいいのです。ただし、年齢に応じたおもちゃの安全性は確保されていなければいけません。飲み込んでしまえるほどの小さなおもちゃを乳幼児に与えては危ないですよね。また、子どもは何でも口に入れてしまいがちなので、おもちゃの素材に食品と同じレベルの安全基準が適用されるドイツ製のおもちゃはこの点でおすすめです。
  おもちゃの構造としては、なるべくシンプルなものがいいでしょう。シンプルなほど、遊びが無限に広がり、子どもの想像力や創造力もはぐくまれていきます。特に積み木などの木製玩具はおすすめですね。積み木を動物に見立てて動物園を作ったり、食べ物に見立ててお弁当を作ったり、「今度は○○してみようか」という遊びのアイディアが積み木ひとつでもおのずと広がっていくでしょう。
  子どもは、おもちゃでの遊びを通してさまざまなことを学んでいきます。最近では、遊ぶことで一定の学習効果が期待できるという知育玩具も注目されていますね。もちろん遊びのなかで子どもに何かを学んでほしいという気持ちはわかるのですが、あまり学習効果だけを強調してしまうと、子どもはそのおもちゃで遊ぶのが嫌になってしまうでしょう。知育玩具であってもまずは楽しめることが大切。ストーリー性をもたせながら遊んだり、何かに見立てたごっこ遊びをしたりするなど、親のかかわりかた次第で楽しく遊ぶことができます。そして遊んだ分だけ、結果として学習効果がついてくるはずです。

●積み木遊びから子どもの心が見えてくる
  たとえば、当店で開講している「母と子のニキーチン積み木教室」に通う子どもたちは、積み木で何かを作るとき、積み上げる積み木が崩れないように手指でそっと操作をしています。子どもにとっては遊びから生まれた自然な行為なのですが、結果的にはバランス感覚や集中力をはぐくんでいるのです。
子育てテクニック   ところで、積み木遊びは「積み木を高く積み上げるときは心が安定している」など言われるように、子どもの作品や、作品について会話をするなかで、子どもの心の中が見えてくるので、子どもが何を考えているのか理解するツールとしてもおすすめです。積み木で子どもが集中して遊んでいるときは、親はそっと見守ってあげるだけで十分。そして、子どもの動きが止まったとき、「これは○○なのかな?」と声かけをしてあげるといいですね。それから、親が簡単にハイレベルな作品を作ってしまうと、子どもは親の作品を見るのが楽しくなり、自分では作らなくなってしまいます。親が積み木で何か作ってみせるときは、子どものレベルに合わせるといいでしょう。
子育てテクニック   当店の積み木教室は‘95年から開講しているのですが、根強い人気があります。他にも「ちいさなリトミック教室」や「シュタイナー教育に基づく水彩画教室」などたくさんの教室がありますが、どれも教室で完結するのではなく、家での親子遊びに教室での経験が生かせるよう心がけています。また、これらの教室のほかに、スタッフがお子さんと一緒にゲームや工作などをして楽しく遊ぶイベントを日曜日などに開催しています。予約なしで参加できるものもありますので、ぜひ一度遊びに来てください。 当店は今年で20年目を迎え、最近では親子2代にわたってご利用いただく方も増えており、とてもうれしく思っています。今後もここに来れば、おばあちゃんのような温かみを感じることができる——そんな店であり続けられるよう努力していきたいですね。

■スポット紹介
おばあちゃんの玉手箱
子育てテクニック   昭和62年、テレビゲームの浸透による本離れや核家族化が子どもの感性に及ぼす影響を危惧し、昔ながらのおばあちゃんの温かみや知恵に触れてもらいたいという思いから創設された。1階では、絵本や児童書などの書籍を約7,000冊と、ヨーロッパの木製玩具を始めとする世界各国のおもちゃを販売。2階では、積み木教室やリトミック教室など多彩な教室を開いている。店内は親子連れでいつもにぎわっているが、週末になると吉祥寺という場所柄もあってか若いカップルの姿も見られ、懐かしさがよみがえる空間に心和ませている。
■ 住所:武蔵野市吉祥寺本町2-31-1
■ 電話:0422-21-0921
■ アクセス:吉祥寺駅徒歩10分
■ 営業時間・休日:10:00~19:00・年末年始
■ URL:http://obatama.com/
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